けいじ、議会基本条例に反対!
けいじ、議会基本条例に反対!
~背景~
12/3、県下初の「議会基本条例」が松戸市議会で制定された。
松戸市で初の制定!と言うと、非常に聞こえは良い。
・・・しかし、その策定過程(プロセス)はひどいものだった。
‘議員有志’で作ったとされるこの条例だが、実際は‘会派代表’有志にすぎず、無所属議員の参加は一切認めず。少数派の意見は切り捨て御免!の悪弊は今回もそのまま残った。
また、条例中に議員間討議の充実(第6条)を謳(うた)っているのに、全員協議会では不十分な答弁に終始し、本会議ではなんと上程して数分後にもう採決! 通常プロセス(質疑、委員会付託、討論)は全部省略!!議論の充実は口だけ?
他にも、議員と職員の打合せ時に市民の同席すらも認められくなる(今まで認められていた)など、内容が事実上『後退』した点も目立つ。
「充分な議論」や「開かれた議会」の美辞麗句が空しく響くことこの上ない。
議会改革で著名な江藤俊昭・山梨学院大教授、大森彌・東大名誉教授、廣瀬克哉・法大教授らは口をそろえて「議会基本条例は、その性質上、(他の条例と比べても)特に策定プロセスが極めて重要である」と仰っているが、こんなお粗末な条例で本当にいいのか、松戸市議会!!
これに対しけいじは「異議あり!」を申し立てたが多数決で却下。通常認められる発言(討論)すら認められず。実効性を伴わない条例はまさに「仏造って魂入れず」。断固「反対」を表明し、同日、記者会見を開いた。
ここまで違う!
議会基本条例~各議会の過程を比較~
県下初の議会基本条例…だが
松戸市 |
VS | 議会改革でお馴染みの!
流山市 |
H19年12月(約1年) | 策定期間 (委員会化の期間) |
H20年3月~現在も活動中 ※来春可決予定 |
三人以上の会派の議員のみ (無所属は一切認めず) |
委員会参加委員 | 一人会派議員も参加 |
△途中からなんとか可能に。 |
(委員会の) 議員の傍聴 |
○最初から全てオープン |
× |
市民の傍聴 |
○最初から全てオープン |
×皆無 |
市民が意見を述べる場 |
○シンポジウム等で公開質問あり |
×またしても皆無 |
専門的知見の活用 |
○民間研究所の職員・学者等も参加 |
×だから皆無だってば |
公開シンポジウムなど 開催の実績 |
○公開シンポジウム1回・出前報告会2回 |
△考えていない(記者会見より) |
パブリックコメントの実施 (市民の意見を聞く) |
○11~12月まで1ヶ月間(実施済) |
△(強いて言えば)議会上程直前!の全員協議会で唯一 |
全議員を対象とした 条例の中身の説明会等 |
○全ての議員を対象に集中講座、他 |
△(強いて言えば)上記全協の傍聴者が3名! |
市民参加できる場所と その人数(傍聴者数) |
全部あわせて 傍聴者が100名突破! |
☆議会基本条例とは?☆
議会の役割、議会と市民との関係、議会と市長との関係、議会・議員が負うべき責務等を明確にし、これからの議会のあるべき姿を定めることで市民の負託に応える地方主権にふさわしい、開かれた議会を目指そうとするもの。カンタンに言ってしまえば、議会の「体系的な運営ルール」のようなもの。