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活動報告

公開質問状へのご回答に対する私(けいじ)の考え

公開質問状へのご回答に対する私の考え

ブログで発表しました通り、公開質問状の内容を鑑み、今回の市長選挙では総合的な政策が最も近いと判断した本郷谷健次氏を応援していきたいと判断しました。
今回の市長選に関して、市民の方や支援者の方など、実に色々な方と意見交換をさせて頂きましたが、その内容は実に多種多様でした。最終的に今回の市長選にどう関わっていくかは、(今まで通りですが)自ら判断し、自分自身の判断基準で決定しようと考え、今回の公開質問状の取り組みを行うに至りました。
 内容はご覧の通り、新市立病院問題のような大きな問題から、マニフェストには決して書いていない選挙後の出処進退についてのような質問まで、自ら全質問を考え、遠慮せずに全力でぶつけさせて頂きました。
 市民の皆様に公開するという前提ですので、極力質問の数を絞り、シンプルにしました。選択肢を選ぶ質問を多くしたのも、それだけ候補間を「比較検討」することが一目瞭然になると考えたからです。
 また、今回は立候補予定者全員、市長又は市議会議員という‘議会人’であることから、どのくらい私と政策や問題意識が近い(と認識されている)のかを明確にするため、想いを共有できる政策はあるか、あればそれは何か、を直接聞く質問にも力を入れました。

一般の方々の中には、政治家と聞いただけで身構える方も多いでしょうし、直接色々と聞くのは恐れ多いと考える方も多いでしょう。
しかし、私は学生の頃から常々「なぜもっと政治家は議論をしないのだろうか」「意見を闘わせてこそ、より高みに到達できるのではないか」と思っていました。そして、積極的に政治信条を質することは決して失礼ではなく、むしろ聞く人あらば嬉々として政策を語る姿勢こそ、私の‘理想の政治家像’でした。それは自分が議員になった今も変わりません。
 今までこの質問状のような取り組みをしてきた政治家は、私が知る限り松戸市にはいませんでした。
――今まで誰もしなかったこと、だからこそ私がする意味があると感じ、実行した次第です。

その結果、期限内一杯に全ての方からそれぞれの‘リアクション’を頂きました。質問状の質問に全く答えて頂けなかった方から、全ての質問に丁寧に答えて頂いた方までバラエティに富んでいます。
まず、今回の質問内容に答えて頂けなかった方は、私の応援対象者からは除外しました。考えも分からない人・聞いても答えてくれない人を、私は応援する気はありません。
全問答えて頂いた方の中から、内容を熟読・吟味し、私と最も政策の近い人、共鳴できる人を選びました。全5名のご回答はそれぞれ個性が出ていて、選ぶのにも苦労しました。今回私が選ばなかった人の中にも、当然、部分的に共鳴できるご回答もありましたし、逆に、応援しようと選んだ人でも100%私と同じ意見ではありませんでした(ある意味、当然です)。しかし、松戸市を良くしようとする上で、大筋で賛同する事ができる政策をもち、相対的に最も考えが近い人を応援するという基準で今回の決定をしました。
平素の議会活動等の質問内容や発言なども選考の際に基準に入れようかと迷いましたが、それでは政策重視という軸がぶれる恐れがあり、また市民の方々にも情報公開をする上でブラックボックスの部分が増えてしまう事を危惧し、基本的に全て『公開質問状』への回答で判断させて頂きました。ですからこれは結果論になりますが、平素の政策・政治理念を反映したご回答結果だったように感じています。
以下が各質問への私の意見の詳細です。

<各回答に対するけいじの視点と判断>

質問1:立候補の理由を聞きました。
「街を良くするため」というのは当然のことですが、そのための具体的な問題意識はあるか、公益性はあるか、という視点で判断しました。
市民参加や議会改革の推進といった、私の問題意識と近い内容を訴えているご回答(杉浦氏、本郷谷氏、伊藤氏)に大いに共感しました。

質問2:選挙後の出処進退について聞きました。
これは、答えにくいですが有権者の関心の非常に高い質問だと思います。11月には市議選、来年4月には県議選もあります。選挙の際には‘一生松戸に骨を埋めます’位の事を言っておきながら、落選したらすぐ身を翻してどこかへ行ってしまうという人では困ります。地元で育った人間としては馬鹿にされているようにすら感じます。この点は、複数の方が「③まだ決めていない、または言いたくない」を選択されていましたが、唯一末松氏が「①再度市長を目指す」という選択で、とても熱意を感じました。本郷谷氏も2度目の挑戦ですので事実上、「再度市長を目指している」事になりますが、今回以降は未定のようでした。なるべくなら意気込みだけでも感じる人を評価したいと思います。

質問3:新病院の建設問題は、今回の選挙の最大の争点と言えます。
先の臨時議会で住民投票条例に賛成した私は、③の市民参加を用いて決めるべき、という考えでした。ですが、③を回答した方は皆無でした。ただ、疑問点の多い①の現行案にする位なら、それよりは②上本郷の現地建て替え案にした方がベターであり、住民投票が実現されたらおそらく上本郷の案の方が多くなる可能性も(署名活動時の多くの市民の声を聞いて)充分あると思いますので、相対的に考慮して杉浦氏と本郷谷氏に共感できる結果となりました。

質問4:合併について。
私の昔からの個人的なワガママを言えば、愛着のある市の名前が変わるような合併は正直したくないと思うのですが、公益性を考えると、合併して今まで以上にモノが言える自治体を目指すべきと考えます。勿論、その際に住民の合意が必要です。選択に関して、理由も併記してあるご回答もありましたが、この際全員に選択した理由を聞けばよかったと反省しました。選択肢だけで判断するのは若干無理があると思いました。しかし、各人のスタンスが明確になったことが大きな意義として残りました。

質問5:松戸市では担税力が近隣市に比べて低く、課題となっています。
支出の削減策については議会でもよく話題になりますが、財源の確保、収入UPについては特効薬(政策)が足りないと常日頃から思っていました。当然ご回答は、お題目だけの羅列(「そのためにどうするの?」という具体策がないもの)はピンときませんでした。(皆様議会人ですので)簡潔ながらもその運用がイメージしやすいようなご回答の表現を期待していました。例えば「土地利用の見直し」などのご回答の仕方は、もう一歩踏み込んで頂きたかったです。本郷谷氏の若い世代への支援策(保育園の設置)などは具体的かつ、住宅街である松戸市にマッチすると思い、とても共感します。伊藤氏の提唱する市長の退職金2600万円のカットは、松戸市の一般会計約1200億円からするとインパクトが小さいので今回の質問の趣旨からは良回答とは思いませんが、行政側の意識改革という意味では大きいと思いますので、もし市長になったら是非取り組んで頂きたいです。
総じて、大型ショッピングセンターなどのハコモノ計画を作り上げるよりも、なるべく今あるものを活かす方向で施策を展開しているご回答に共感しました。

質問6:今回の立候補予定者は全員、私の議会活動(本会議場などでの活動)を近くで知る機会のあった方々です。
よほど他人の言動に無関心でない限り、質問回数の多い私の政治理念や政策(の少なくとも一部)は、当然、ある程度伝わっていると考えます。そこで、共有できる部分が最も大きい方を応援したいと思いました。この質問は、全質問の中で一番重視しました。できれば3つとも書いて欲しかったですね。
中には「他議員の評価は避ける」というご回答もありましたが、厚かましくも私は自分で設問した問いに返事を求めており、そこで各立候補予定者を「比較」し、応援する人を「選ぶ」ことをしようとしているのですから、趣旨に則り、相手にも遠慮なく私をズバズバ評価して欲しかったです。

HPにも私の政策は載せていますし、日々の活動はブログや市議会レポート等でも全力で発信をしています。
とりわけ私が力を入れている「議会改革」への評価をして頂いたのが本郷谷氏と伊藤氏でした。議会改革は様々な場で試みておりますが、本郷谷氏からは市民に開かれた議会に対する取り組みとブログなどの情報公開を評価して頂き、私が力を入れている部分でもありますので、基本姿勢が似ているのだろうと感じました。私が行っている防犯パトロールなども、どこでご存じになったのか分かりませんが(ブログでしょうか?)、実践活動を評価して頂いたのも嬉しいことであり、その調査能力に敬意を表します。
地域のバリアフリーや高齢者の孤独死問題も当然重要ですが、既に計画済みのものや地域で顕著な活動をされているものもありますので、そこを評価・期待された回答には意外でした。

質問7:市長となった際のご自身の強みを聞きました。
杉浦氏の提唱する「事業仕分け」に市民参加を入れる点は、(恐縮ながら)保守系会派の議員が「市民参加」への具体的な取り組みを前面に出されるのは少ないと感じていましたので、一層新鮮でした。大変共感します。本郷谷氏の主張される強みは一言で言うと「民間人の感覚」だと思います。民間企業に長く勤められて、一番議会経験が少ないので、この言葉には説得力がありました。民間人なら誰でもいいとは思いませんが、松戸市政にまだまだ民間感覚は欠けていますので、評価できます。伊藤氏のご回答からは、政党として共感しかねる部分はあるものの、共産党の政治姿勢と強みが良く分かりました。

質問8:弱み・欠点について聞きました。
良い面だけでなく、己の短所も冷静に自己評価できる謙虚さも首長には必要です。
質問にご記入頂いた方全員に、自己分析能力の冷静さと謙虚さに大いに敬意を表します。

質問9:一番力を入れたい政策について
議会経験の長い方が多かったのにも関わらず、お題目だけの‘スローガン’が目立ちました。
具体的な政策提言や前向きな意見の多かった方に惹かれました。
杉浦氏は、病院計画の白紙撤回が目立っているように感じました。私の感覚では、議長経験者でもあり、4期も市議をやっていれば、市議でも充分実行できるものも多々あるのではないか、なぜやらなかった(やれなかった?)のだろうとの疑問は消えませんが、外郭団体への天下りの全面禁止や、伊藤氏同様、市長退職金の撤廃などは改革の象徴と言えます。地元にも知悉している感じが政策に色濃く出ていました。一番力を入れたい政策と質問しているので、数ある中から一つ選んで頂くとより優先順位が明白になると思いました。
本郷谷氏は、4年前より政策に具体性が増している印象でした。一つだけ聞いたつもりでしたが、やはり他の方のように複数書かれていますが、順に箇条書きで羅列してあり、分かりやすいです。
病院の移転計画には一貫して反対しており、現職と対立軸が明確です。議員定数3分の1(約15人)削減は、市民に聞こえは良いものの実際に実現できるのかと不安です(※私は現実的な範疇でまず6人削減を目指しています)が、反対するものではありません。3年で財政再建にめどをつけ、減税するとのこと。減税政策を声高に叫んでいる首長は、現在、山田宏杉並区長と河村たかし名古屋市長が有名です。松下政経塾で私が学んだ際に、松下幸之助氏が今から約30年前に提唱した「減税国家」という考え方がありました。政策として魅力的に感じており、先進事例にもなるので期待します。後で触れる伊藤氏もそうですが、子育て政策や未来に希望が持てる具体的な政策を打ち出しているところに共感します。
伊藤氏も箇条書きで沢山羅列されております。政策の内容云々以前に、主張自体に一貫性を強く感じます。③子どもの医療費無償化の方向性(※私は一回数百円などの低額で有償が良いと思っています)や⑤の駅のバリアフリーの取り組み、その他⑥中小企業支援策、⑦のムダ使いをなくす施策の方向性に共感します。
末松氏は優先順位が分からないので別紙の添付して頂いた資料から推察しますと、意外にも抽象的な形容詞が多く(例:カッコイイ暮らし)、イメージがし辛いのですが、その分、特に文字を読む限りでは、(理念上は)真っ向から反対するべきものは見当たりませんでした。
末松氏と杉浦氏のお二人に関しては、議会では同じ会派(お二方とも「市民クラブ」)でしたから、有権者にとって議員の所属会派は‘白紙委任’(=選挙では選べない)状態なので、本来同じ政治思想や理念をもった議員が同じ会派を構成するのが筋であり、当然会派でも意思統一が試みられたと思いますが、同会派から2名の立候補表明という事で、政策の致命的な違いはどこだったのかが浮き彫りにな質問になると思っていたのですが、私の勉強不足からか、残念ながらそこまでは読み取れませんでした。すいません。

追記:尚、選考基準にはしていませんでしたが、杉浦誠一氏からは質問を届けた翌日にすぐご回答を頂きました。この早さには強い熱意を感じました。心より敬意を表します。

以上、公開質問状へのご回答に対する私の考えです。
ご回答を頂きました立候補予定者の全ての方に、心より深く感謝しております。お陰さまで大変有意義な取り組みになりました。あとは、広く市民の方々にこのやり取りを見ていただける事を願っています。有権者の方々には、各人の政策を知る上で貴重な機会になったと思います。それぞれの有権者の方がこの一連の公開質問状とご回答、そしてそれに対する私の意見をご覧になって、どの立候補予定者が支持・応援されるかは私にも分かりません。このように多面的な成果をもたらす今回の取り組みは、間違いなく近代民主主義の発展に寄与するものと考えており、ひいては松戸市政の反映にもつながると信じております。
改めて、ここをご覧の皆様に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

更新日時: 2010/05/27  カテゴリ: けいじの政治

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